「娘ひとりに婿3人+1人?」

三寒四温、時々雨。

春。

来週末にはサクラの開花宣言とか。

今日、午後一番のお客さまは“薩摩おごじょ”のSさんです。
何かのついでではなく、わざわざ「きらら館」に来て下さるとのこと。
ありがたいことです。

「先月予約したSです。よろしくお願いします」

「さあ、どうぞ、どうぞ。――遠路遥々、ありがとうございます」

挽きたての珈琲にクッキーを添えて、しばし歓談。

「1分1秒でも早くと思い羽田から直行してきましたwww」

笑うとエクボくっきり。育ちの良さが感じられる可愛いお嬢さまです。

「東京へはよくお見えになるの?」

「大学が東京で…。ホントはこっちでお勤めしたかったのですが、父の命令で鹿児島へUターン、3年ぶりです。渋谷の駅前なんかすっかり変わってしまって迷い子になりそうでした」

「今夜はお泊り?」

「お友だちのところで1泊、明日帰る予定です」

ひと息ついたところで…。

「今日はどんな相談かしら?…わざわざ遠いところから来て戴いたんですもの、時間のことは気にしないでいいから一杯聞いて帰ってくださいね」

「実は今、縁談の話があって…。父の友人や叔父からお見合い話が3件持ち込まれて迷っています」

早速、Sさん自身と3人の花婿候補の生年月日をお伺いして鑑定開始。

(う~ん。全員悪くはないのですが、今ひとつです)

「3人とも真面目な方ばかりだけど、職業は公務員か何か?」

「うわ~。――2人が公務員で、もうひとりは地元で銀行にお勤めです」

「その前に――今、Sさん自身に大きな恋愛が回ってきているんだけど、好きなひとがいるんじゃない?」

図星だったようです。

「えッ、そんなことまで分かるんですか。――友達の域を出ない関係ですが、大学の先輩に思いを寄せています。昨年、福岡支社に転勤してきて以来、月に1回ぐらいお会いしているんですが、この前、結婚を前提にした交際をして欲しいと告白されました。でも彼はいずれ東京本社に戻ってしまうし、父は鹿児島から出ることは相成らんと言うし…」

その方の生年月日をお伺いして、さらに鑑定。

相性度数94点。まさに三国一の花婿です。しかしお父さまの“厳命”とSさんの想いは真逆。

さて、どう言えばいいのか。
ズバリ言うのは簡単ですが、丸い卵も切り様で四角。
実際のところ、娘の幸せを願うお父さまの気持ちも“忖度”した言葉を選ばなければなりません。  (続く)

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