「悪縁契り深し」-2-

さすがに日が暮れると冬ですが、日中はポカポカ。

雨が降らないのは有り難いのですが、そのせいでインフルエンザが大流行。

何事も程々が一番です。

先週の続きです。

「今度めぐってくる『破局』は、大きい破壊力を秘めたです。このがめぐってくると、昨日までの熱が一気に冷めるようなことが二人の間で起こるものです」

「実は4月に上司の奥さんに赤ちゃんが産まれるんです。ひょっとして、それで…」

「あなたはとっても魅力的な方ですし、好きになったら一途、相手にトコトン尽くす性分です。でも、いくら上司の方を好きでも、このまま4月を迎えると修羅場を迎えると思います。不倫も恋愛。わたしはすべての不倫が悪いとは思わないのですが、この『破局』は格別です。上司とのことは美しい思い出として、あなたから別れを告げるべきです。最初は辛いでしょうが、それは時間が解決してくれる問題です」

「こんなわたしでは、お見合い相手に申し訳ないのでは…」

「何、そんな弱気なことを言ってるのよwww。いつまでも過去を引きずることこそ相手に失礼です。でも、過去は過去、明日は明日と、心にケジメをつけたあなたなら、決して失礼ではないと思いますよ。人生には色々あるものです。それにお見合い相手は優しい方だし、あなたにピッタリの良縁。相性度数も93点。幸せな家庭生活を送れると太鼓判を押すわ」

Aさんの顔に少し笑顔が戻りました。

「『悪縁契り深し』というけれど、あなたの場合、このままズルズルと関係を続けていると泥濘にはまって、本当に腐れ縁になってしまうわよ」

「何だか勇気が出てきたような気が…」

「上司とは笑顔でお別れ、謙虚な態度でお見合い。――人生は一度きり。幸せにならなきゃ損よwww」

「わたし、お見合いしてみます」

「でも、その前にケジメをつけることを忘れないように…」

「善は急げ。――『破局』に感謝してwww上司には明日、お別れを告げます。きらら館に来てよかった~。ありがとうございました」

きらら(1/21)

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