「林檎の教え」

先週末は、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群と並ぶ「三大流星群」のひとつ、ふたご座流星群が見られました。

流れ★に願いを…。

みなさんは、どんなお願いをされましたか。

さて先日、信州で大きな🍎林檎園を経営されている方とお話しする機会がありました。

「この前、贈って戴いた🍎は、とってもとっても美味しかったです」

「今年は格別だね。糖度も高くて近年稀にみる味だったよ」

「去年の🍎と比べて尚更、美味しく感じましたが、どうしてですか?」

「ほぼ1年おきなんだよ、味の良し悪しは。――🍎に限らず、来年の果物類は今年ほどじゃないだろうなあ」

「へ~っ。あんまり気がつかないのですが、どうしてですか?」

「温度とか雨とか、原因は色々あるが、最も大きいのは土の問題だ。土だって生き物。毎年、毎年、美味しい実をつけろよと期待されたら困るだろうwww。何でも擬人化するのは科学的じゃないが、土自身が調整しているような気がするよ」

「面白いたとえですね」

「🍎の立場に立てば、彼らは人間に食べられるために実をつけてるんじゃなくて、種の保存のためだ。それを上手いとか不味いとか言うのは、🍎を食べる人間の勝手な判断だよ。物言わぬ🍎が自分たちの永続性を願って、健気にも自力で調整するんだからエライもんだよ。それに比べて人間は…www」

「ホント、考えれば考えるほど、人間は自己中心的ですね」

「人間は、地球上で最も身勝手な生き物かもしれないな。それなのに『地球にやさしく』だなんて、もっと謙虚に生きなければいけないんじゃないかなwww」

「物言わぬ🍎もわたしたちの“先生“なんですね」

🍎の味の良し悪しが、随分と“哲学的な話”に発展⁉――これからは🍎の気持ちに思いを馳せながら食べなければ…。

きらら(12/17)