「病気に感謝!」
先週は地震に大雪。
普段は当たり前のように乗っている電車も大混乱。
「便利」と「不便」は背中合わせであることを痛感させられた1日でした。
今日はガンで入院、無事退院されたAさんがお見えになる日です。
Aさんは、バリバリのキャリアウーマン。
「きらら館」開館以来のお客様です。
「こんにちは~。お久しぶりです」
「退院おめでとうございます」
「その節はありがとうございました。おかげさまで無事に”生還”することができました」
「生還だなんて(笑)。以前より、お元気そうで安心しました」
「検査の結果、ガンは他にも転移していて、一時はもうダメ!と諦めていたんですけど、『生命★はピカピカ光ってますよ。退院したら元気な顔を見せてね』――きららさんが、お見舞いに来てくれた時に言ってくれた言葉は、気弱になっていたわたしにとって、何よりの”お薬”でした。本当にありがとうございました」
「いえいえ、すべてはAさんの生命力とお医者さんのおかげですよ」
「これまで『健康が当たり前』のように思っていたけど、今度の入院で、つくづく健康のありがたさが分かりました」
「人間って健康であることに感謝しなければいけないのに、ホント、身勝手なものですよね」
「主人と子供たちが毎日のように顔を見せてくれて、今まで気付かなかった家族の大切さを教えられました。変な話ですけど、大切なことを教えてくれたガンに感謝、入院にも感謝しなければいけませんよね(笑)」
晴れ晴れとしたAさんが”哲学者”に見えてきました。
「それと、今までは仕事を優先。育児や家事はほとんどお義母さんに任せっ放しで頑張ってきたけど、それも健康あってのこと。これからは仕事の量をセーブして家庭との両立を図りたいと思っています」
幸せの定義は人それぞれです。
「独身ならともかく、主人に不自由を強いて、子どもに寂しい思いをさせ、そしてお義母さんにも迷惑をかけてまでキャリアを積むことに、どこまで意味があるのか?――病院のベッドの上で、『妻失格・母親失格・お仕事合格』ではいけないことに、少し遅かったかもしれませんが(笑)、ようやく気がつきました(笑)」
「そうは言っても、Aさんは頑張り屋さんだからできるかな?(笑)」
「今日からの私のモットーは、一に健康、二に健康、三、四がなくて五に仕事ですから大丈夫で~す(笑)」
「組織には、先頭に立って頑張る人も必要だけど、いぶし銀のような存在で後進を指導する人も必要です。Aさんの場合、性格的には後者の方が向いています。今回のガンも、お仕事の無理からくるストレスが多分に影響していると思います。Aさんの考えに、わたしは賛成ですよ」
「よき妻、よき母、よき職業人――バランスを忘れないように頑張ります」