「お見合いバンザイ!」
お客様から「吾亦紅」の花束をいただきました。
シックな感じが秋にピッタリ、とっても素敵です。
花言葉は「感謝」。
掃除を終えて、今日も感謝の気持ちでお客様をお迎えしたいと、気合いを入れて珈琲豆を挽いているとき、Cさんが勢いよく飛び込んできました。
3ヶ月ぶりのご来館です。
「どうしたの、そんなに慌てて(笑)」
来年の春には30歳のCさん。何が何でも「20代で結婚したいんです」と婚活中だった方です。
「わたし、婚約しました!」
破顔一笑。顔はくちゃくちゃです。
「素敵な人が見つかったんです!(^^)」
Cさんらしくない前段省略の話に状況がよく分かりません。
「ぴったり的中です。きらら先生すご~い!ありがとうございます」
ん?――「すご~い」と言われても。
「まあまあ、珈琲淹れたから…。順を追って、ゆっくり話してくれる(笑)」
今日の珈琲はキリマンジャロ。上品な香りです。
ようやくいつもの冷静沈着なCさんに戻りました。
「初めて『きらら館』にお邪魔したのは、ちょうど1年前です。――きらら先生に『いつ結婚できますか』って占ってもらったら、『来年の秋。それもお見合いかな?』って言われたんです」
そうそう、お見合いって言った時のCさんは「恋愛結婚じゃないんですか?」と不満顔だったのを思い出しました。
「わたし、お見合いなんて嫌だったのですが、夏に故郷に帰った時、母からお見合いを勧められたのです。最初は断わろうと思ったのですが、きらら先生の『お見合いかも?』っていう言葉を思い出して、モノは試しと…」
「婚約は、そのお見合い相手?」
「そうなんです。相手と顔を会わせた途端に、『この人だ』ってひと目惚れ。渋いイケメンで…。相手の方も、わたしを気に入ってくれて、その後、何度かデート。とんとん拍子で婚約の運びとなりました」
「それはそれは、おめでとうございま~す(笑)」
「ありがとうございます。きらら先生の『お見合いかも?』っていうひと言がなかったら、未だに婚活継続中でした(笑)。本当にありがとうございました」
「縁は異なもの乙なもの。自分で探す良縁もあれば、周りの人から紹介される良縁もあり。――お見合いは『先人の知恵』。捨てたもんじゃないでしょ」
「ホント、お見合いにバンザイです!――そして先人に感謝、きらら先生に感謝です。結婚は20代最後の月の4月です。式は東京で挙げますから、先生も是非、ご列席してください」
以上、「吾亦紅」にふさわしいCさんの報告でした。
きらら(10/30)