「ぼく、告白したいのですが…?」
気分爽快の五月晴れ。
こんな日には空を見上げて深呼吸。
胸いっぱいに”良い運気”を吸い込んでください。
先月某日、午後一番のお客様はA君でした。
細めのGパンにポロシャツ、水色のブレザー。
まるでタレントと見間違うほどのイケメンです。
A君の額にはうっすらと汗。
いじらしいほどに緊張しています。
こんな時には”きらら館珈琲”が一番です。
きらら「珈琲は如何?」
A君「は、はい。頂きます」
きらら「固くならなくていいのよ」
A君「は、はい」
珈琲をお替り、ようやく落ち着いたようです。
A君「あのう、好きな女性ができたのですが、どんな風に告白すればいいのか、分からなくて…」
大学の1年後輩の女性にひと目惚れ。
今日こそは、今日こそはと思いつつ、いざ顔を合わせると、あがってしまって何も言えずに、日夜、悶々としているとのこと。
A君「同じサークルなので、ほとんどど毎日のように会うのですが、彼女を目の前にすると、情けないことに何も言えなくなってしまうのです」
ふたりの生年月日をお伺いして、まずは「相性」を鑑定させて戴きました。
A君「どうですか?」
心配そうな顔で、わたしの手許を覗き込んでいます。
きらら「彼女との相性は、点数にすれば94点。とってもいいわよ」
A君「本当ですか!」
きらら「A君の性格は、誠実で、少し神経質だけど、心の優しい好青年なんだけどなあ。でも、ちょっとプライドが高いところがあるから、『もし、告白して断られたらどうしよう?』って勝手に思い込んで、何も言えなくなっちゃうんじゃないかな」
A君「そうなんですが、でも…」
きらら「A君には8月まで、彼女には7月まで『恋愛★』が廻って来てるから、今こそ大チャンス。彼女はA君の告白を快く受け入れてくれるはずよ。『でも…』だなんてモタモタしてたら、他の人に取られちゃうわよ」
A「タイムリミットは7月までということですね」
きらら「7月だなんて言わずに『善は急げ』よ。勇気を出して、明日にでも告白するべきよ」
A「は、はい」
きらら「何より今は、絶好の★廻りなんだから、あれこれ考えず、自信を持ってぶつかれば『至誠 彼女に 通ず』――大丈夫よ!」
しばしの沈黙。
A「分かりました。思いきって、明日、告白してみます」
きらら「頑張ってよ。――彼女は『どうしてもっと早く言ってくれなかったの?』って、快く受け入れてくれるはずよ(笑)」
A君「はい。頑張りま(笑)」
きらら(5/16)