「”メリーゴーラウンド人生”or”ジェットコースター人生”」

今週あたりから来月にかけてが入学試験の本番です。
昨年末から今年にかけて受験相談で『渋谷・きらら館』に見えた方は7組。
ほとんどが受験生のお母様、お婆様でしたが、なかにはわざわざ東北地方某県から上京された方もいらっしゃいました。
鑑定させて戴いた7人の<きらら式合格度数>は、全員が「80」以上、平均すれば「88」。
末広がり、縁起の良い数字です。
自信を持って臨めば、揃って合格間違いなし!
皆さんの合格を心よりお祈りしています。

Fotolia_62472677_Subscription_Monthly_M (1)さて、先月某日午後5時。
相談相手は、1ヶ月も前に予約を戴いた北海道在住のSさんです。

ネット上の数ある占いブログの中から『渋谷・きらら館』を”指名”して下さった由。――うれしい限りです。
メールによれば、東京での所用終了後、帰道の前に寄りたいということでした。

Tさん「失礼します。予約の…」

予約時間、ぴったりにお見えになりました。

きらら「Sさんですか? どうぞ。寒かったでしょう」

Sさん「いえいえ、北海道に比べれば、むしろ暖かいぐらいです(笑)」

長身でがっしりした体格。
紺の背広に渋いペイズリー柄のネクタイ。
ドラマに出てくるようなエリートサラリーマンの雰囲気です。

きらら「珈琲飲む? 『きらら館』の珈琲は評判いいのよ!」

Sさん「珈琲は大好きです。戴きます」

ひとわたりの世間話で和んだところで本題に…。

Sさん「実は、結婚相手のことで迷っています。――ひとりは学生時代から交際しているA子で、もうひとりは上司の紹介で知り合ったB子です」

きらら「A子さんとは何年ぐらい、お付き合いしているの?」

Sさん「彼女は大学の先輩で2歳年上。交際期間はかれこれ6年ほどです」

きらら「B子さんとは?」

Sさん「B子は2歳年下。上司の紹介でお付き合いを始めたのですが、まだ5ヶ月ちょっとかな。デートは7~8回しかしていません」

Sさん、そしてA子さん、B子さん夫々の生年月日をお伺いして鑑定させて戴きました。

きらら「おふたりとも魅力的な方です。あなたとの相性はどちらもGood。A子さんは85点、B子さんは82点です。でも、ふたりの性格はまるっきり正反対。A子さんはおとなしく古風な考え方の持ち主だけど、B子さんは活発というか、男勝りですね」

Sさん「そうなんです。一緒にいて心が休まるのはA子なのですが、B子の方は刺激的で話をしていても楽しいのです。それにB子は、我が社の筆頭株主の会社の役員の娘ということもあって、会社内での出世ということを考えると…」

きらら「つまりB子さんと結婚した方が社内での出世に有利だと…?」

Sさん「打算的というか、狡い考えですが…」

きらら「A子さんと結婚の約束はしているの?」

Sさん「正式に婚約しているわけではありませんが、両親にも付き合っていることは報告済みだし、彼女は僕と結婚すると信じていると思います」

「安らぎ」か「刺激+将来の出世」か。

きらら「本音の部分で、Sさんはどちらの方と結婚したいの?」

Sさん「う~ん。正直言って、”ふたり”と結婚したい気持ちです(笑)」

きらら「厚かましいほど欲張りね(笑)」

結婚相手には、どちらがふさわしいか。

Sさん「きらら先生なら、どちらを選びますか?」

きらら「どちらの肩を選んでも、人生は山あり谷あり、良いことも悪いこともあります。――A子さんは年上だけど、何事にも控えめな性格の持ち主で、山も低いし、谷も浅い。喩えれば、Sさんとの結婚生活は”メリーゴーラウンド”のような穏やかな感じになりそうね。――反対にB子さんは情熱家だから、山は高いし、谷も深い。良い時はメチャクチャ良いけど、悪い時は反対に大荒れ、親の仇と出会ったみたいな修羅場を演じかねません。そうね”ジェットコースター”みたいな人生かな。――メリーゴーラウンドか、それともジェットコースターに乗るか。――どちらの人生がを選ぶか?――それはSさん自身が決めることよ」

Sさん「”メリーゴーラウンド”or”ジェットコースター”――ハムレットの心境ですね(笑)」

きらら「会社員としての人生より長いのが、夫婦ふたりの人生です。それに東芝やシャープみたいに、どんなに大きな会社でも、何があるか分かりません。そんな時代に出世を基準に結婚を考えるのは、わたしは感心しません。Sさんの性格を考えれば、わたしはA子さんの方がベターだと思いますよ」

Sさん、ホッとしたような顔になりました。
どうやら”結論”が出たようです。

きらら「さあ、そろそろ行かないと飛行機に乗り遅れるわよ」

きらら(2/15)