「人生色々、結婚も色々、歳の差なんてぶっ飛ばせ!!」
すっかり晩秋の気配。
渋谷の街にもマスクをしている人が目立つようになりました。
油断大敵。風邪を引かないように気をつけてください。
ご予約のYさんがお見えになりました。
今日で3度目のご来館。
兵庫県芦屋市在住。30代前半、バリバリのキャリアウーマンです。
前回は、主にお仕事の相談でしたが、今回は、ひょっとして恋愛・結婚問題の予感。
Yさん「こんにちは。ご無沙汰してしまいました」
きらら「4ヶ月ぶりかしら? 相変わらずお元気そうで何よりです」
Yさん「『一に健康、二に健康』――きらら先生のお言葉通りに、水泳でバッチリ身体を鍛えていますから…(笑)」
今日のYさんの表情には“恋愛オーラ”が溢れています。
きらら「今日の相談は、恋愛・結婚問題でしょう?」
Yさん「ワッ、図星です。でも、どうして分かるんですか?」
きらら「『亀の甲より年の功』――Yさんの顔を見れば一目瞭然ですよ(笑)」
Yさん「実は、人生で初めて結婚したいと思う人が出来たんです」
きらら「今年は“運命の人”が現われる☆回り。良かったじゃない」
Yさん「でも…」
きらら「『でも…』って、どうしたの?」
Yさん「相手は現在の職場の上司なのですが、バツイチのうえ、20歳近くも年齢が離れていることで、わたしの両親、特に彼と3歳しか違わない父が『あんな男と一緒になるなら、もう勘当だ!』って猛反対なのです」
きらら「ご両親の立場からすれば、反対するのは無理もないけど――ちょっと観てみますね」
お相手の方の生年月日をお聞きして、念入りに鑑定させて戴きました。
きらら「『比翼連理』――わがままなYさんには勿体ないくらいの(笑)申し分ない組み合わせですよ」
Yさん「素直な気持ちで、わたしもそう思っています(笑)。――ところで、今の『ひよくれんり』って、どういう意味ですか?」
きらら「白居易の『長恨歌』に書かれているんだけど、『比翼の鳥、連理の枝』の略で、『比翼の鳥』というのは、雌雄二羽で翼を共有して一体となって飛ぶ鳥で、『連理の枝』は、根や幹は別だけど枝と枝が結合して一緒になっている枝のこと。――つまり、それほど仲が良いという意味よ」
Yさん「ワ~イ!――人生30年の経験はダテじゃない。わたしの眼に狂いはなかったんですね(笑)」
きらら「『人生色々、結婚も色々』――わたしは、おふたりの結婚には大賛成。きっと素晴らしい家庭が築けると思うわよ」
Yさん「問題は、年齢の差をどうやって両親に納得させるかですが、何か“名案”はありませんか?(笑)」
きらら「今の時代、わたしは『結婚に年齢の差なんて関係ない』と思っているけど、あなたのお父様は頑固に超が付く方ですから、正面からぶつかっても無理だと思います。ちょっと乱暴だけど、思い切って家を飛び出してみるのはどうかしら?――お父様には申し訳ないけど(笑)頑固な方は、案外と“ショック療法”に弱いものよ」
Yさん「実は、わたしも飛び出そうかなと思っていたのですが、きらら先生までが賛成してくれるとあれば千人、万人力。もう一度だけ父を説得して、それでも駄目なら、家を出ようと思います」
きらら「但し、お母様は、お父様の手前、反対しているけど内心は、むしろあなたの“味方”になりたいと思っているはずだから(お母様には)良いことも悪いことも、腹蔵なく報告しなきゃ駄目よ」
Yさん「はい」
きらら「何があろうと、母と娘は女同士。素直な気持ちで話し合えば、気持ちは通じるもの。特に、あなたのお母さまは、あなたとそっくりの性格だし、絶対に“味方”にしなきゃ損よ(笑)」
Yさん「きらら先生は、さっきの父の性格分析もそうですけど、会ってもいない母のことがよく分かりますね」
きらら「わたしも占い師の端くれですから…(笑)」
Yさん「今日の珈琲は格別の味!――今後とも、よろしくご指導お願いします(笑)」
「愛があれば歳の差なんて」――ニコニコ顔のYさん、スキップをしているかのような足取りでお帰りになりました。
きらら(10/26)