「“製造者責任”を全うするのが親の務め!」

kid0058-009ン?…いつ頃からお彼岸の連休を「シルバーウィーク」と呼ぶようになったのかしら?
何だか「お年寄りのためのお休み」のように感じるのは、シルバー世代の僻みでしょうか?(笑)

「ヨッコラショ!」

入口付近で奇妙な掛け声が聞こえます。
ハテ?…そういえば、もうすぐ秋場所。
ひょっとしたら、以前、お見えになったイケメンのお相撲さんかも?

よし、「もう少しで関取よ。頑張って!」と激励してあげようと思いつつ、ひょいと覗いたところ…。

Yさん「先生、こんにちは。お久しぶりです。階段を上がって来たので、息が切れてしまいました」

威風堂々(?)、大きなお腹を抱えた笑顔のYさんです。

きらら「そんなにフーフー言って大丈夫?気をつけてよ。――お腹、随分と大きくなったわねえ。予定日はいつ?」

Yさん「来月初めです。男の子が欲しいと願っていたのに、今度も女の子みたいで三人姉妹。もう嫌になっちゃうわ(笑)」

きらら「子どもは授かり物よ。一番目のお姉ちゃんが産まれるまでは、『子どもが欲しい。男の子でも、女の子でもいいから3人以上欲しい』って大騒ぎだったくせに、いざ産まれたら産まれたで、また女の子か!だなんて文句を言ってたら罰が当たるわよ(笑)」

Yさん「そんなこと言ったかしら?(笑)」

きらら「しっかり覚えてるわよ。Yさんが初めて『きらら館』にお見えになったのは、結婚6年目の今頃。入って来るなり『いつ頃、子どもができるか、それだけを占ってください』って、それこそ真剣な顔で…」

Yさん「そうですよね。お医者さんを何軒も回ったけど、わたしにも主人にも異常なしという診断ばかり。子宝に恵まれるという神社も数えきれないぐらいお参りしたけどご利益なし。なかば諦めていた時に、お友だちに『きらら館』を紹介され、それこそ藁にも縋る思いでお訪ねしたところ、きらら先生は、明るい声で『心配要らないわ。年内か、遅くても1月までには妊娠するわよ。それも女の子よ』って。――その時は『まさか?』って半信半疑だったんですけど、忘れもしないクリスマス・イヴの前の日に病院へ行ったら、『おめでたです』って言われて…。あの時の感激は昨日のことのように思いだします。しかも、産まれて来たのが女の子。ドンピシャでまたまたビックリしちゃいました」

きらら「『初心忘れる』べからず!――それなのに、念願通りの3人目を授かったら、『嫌になっちゃう』だなんて、ホントに勝手なんだから…(笑)」

Yさん「3人姉妹だとモノ要りで大変ですよ~(笑)」

きらら「Yさんは『3人は欲しい』って言ってたんだから、希望通りじゃない(笑)。『子どもは親を選べない』――男の子だろうと、女の子だろうと、成人式を迎えるまでは、キチンと“製造者責任”を果たすのが親の務めよ。これからの世の中は『女性の時代』――むしろ喜ぶべきだわよ」

Yさん「はい。大変だけどしっかり頑張ります」

きらら「適度に運動するのはいいけど、転んだりしちゃ駄目よ。帰りはエレベーターでお願いしますよ(笑)」

Yさん「そうそう、主人が今度の子どもの名前も『先生にお願いするように』と申しておりましたので、その節はよろしくお願いします」

きらら(9/20)

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