「2年待てば“吉報”は向こうから…!」

a6月を前に東京では真夏の日差し。
日焼けも大敵ですが、それより厄介なのはクーラー。
涼しいのは有難いのですが、長時間だと身体が冷えるし…。
気をつけてください。

さて、真夏日を思わせる或る日の午後のこと。
2組目のお客さまがお帰りになり、ひと息ついていた時です。
「予約はしていないのですが、お願いできますか?」と爽やかな声。

きらら「は~い、どうぞ。大丈夫ですよ」

グラビア誌から抜け出てきたかのような、とっても綺麗なお譲さんです。

Mさん「よろしくお願いします」

きらら「暑かったでしょう。珈琲はアイス、それともホットがいい?」

Mさん「珈琲を出してくれる占いなんて初めてです。嬉しいなあ。わたし、珈琲には眼がないんですよ。お言葉に甘えて、ホットを戴きます」

しばしの歓談の後、本題に入ります。

Mさん「実は…今まで、恋人と呼べる人ができたことがないんです。年上、年下、何人かとお付き合いというか、デートしたことはあるのですが、長続きしても長くて2ヶ月。みんなが『僕には勿体ない』、『君は重すぎる』、『他にいい人が見つかるよ』って、同じような言葉を残して逃げて行ってしまうんです(笑)。もう一生、結婚どころか、恋愛もできないのでは?と、時々憂鬱になってしまいます」

深刻どころか、笑顔まじりで、ハキハキと“悩み”を語ります。
まず、Mさんの希望でタロットで占い、次に生年月日をお伺いして鑑定させて戴きました。

きらら「結論から先に言うわよ。 心配御無用よ。2年後の今頃に、Mさんにピッタリの人が現われますから…(笑)」

Mさん「嘘? 本当ですか?」

きらら「その頃にMさんを“本来のあなた”に戻してくれる男性が現われるからです」

Mさん「“本来のわたし”って…?」

きらら「これまでMさん自身は、男の人に対して素のままで接してきたつもりでしょうが、それは“仮の姿”。本来のMさんは、もっと可愛い、愛すべき女性なのよ」

Mさん「そうかなあ?」

先程までの明るい表情が、少し真剣になってきました。

きらら「たとえば、職場では男の人に負けまいと、全力投球してるでしょ?」

Mさん「そうだと思います。IT系の会社に勤めているんですが、今のお仕事は大好きですし、わたし、子どもの時から負けず嫌いですから、相手が上司であっても、間違っていることや、納得しないことには、トコトン食い下がり、やっつけてしまうこともあります(笑)」

四柱推命では、『表面的な性格は謹厳実直。曲がったことが大嫌いで、何事にも正論でぶつかり、時にして相手を傷つけることあり』。しかし、『内面は、同情心に富み、繊細で素直、周囲の人に愛される性格』とあります。

きらら「Mさんの場合、職場での性格を、そのままデートの場でも出しているんじゃない?」

Mさん「そうかも知れません」

きらら「せっかくのデートの場で、正論一本槍でグイグイ。白黒をハッキリつけるようにやり込められたら、そりゃあ、大抵の男の人は、『こりゃあ、敵わない』って“引く”んじゃない。もしMさんが逆の立場だったらどうかしら? お互いが、『相手はこんな性格の人なんだ』と理解し合っていれば、それはそれで“持ち味”なんだからいいとして、その前だと、『ごめんなさい』ということになるのも無理ないと思うけど…?」

Mさん「今までの相手が、なぜ『僕には勿体ない』、『君は重すぎる』などと“及び腰”の言葉を残して居なくなってしまうのか、不思議だったのですが、今の先生の言葉で何となく分かったような気がします。でも、そんなわたしが、どうして2年後に“本来の自分”になれるんでしょうか?」

きらら「今のMさんに“本来のあなた”になれって言ったって無理(笑)だけど、2年後には、あなたの性格が変わるというか、“本来のあなた”に変えてくれる人が現われるからです」

Mさん「どんな人なんだろう?」

きらら「今まで、デートをして“退散した人たち”とは、まったく真逆のタイプの人よ」

Mさん「何だかワクワクしてきました(笑)」

きらら「無理にじゃなく、素直な気持ちで変わったあなたは、ひょっとすると、ひとりじゃなく百花繚乱。“交通整理”が必要なほどモテるかも知れないわよ。それはそれで悩ましいことだけど…(笑)」

Mさん「ハハハ。そんな贅沢なことは言いません!ひとりだけでいいです、わたしは(笑)。――それまでは、今まで通り、正論バリバリの“勿体ないオンナ”でいいんですね(笑)」

きらら「『正論必ずしも正しからず』――いくら仕事でも、相手を完膚なきまでに打ち負かすのはどうかと思うけど、それも2年間だけ(笑)。以後は、イヤでも“かわいい女性”になってしまうんだから、“虫よけ代わり”になっていいんじゃないかしら(笑)」

Mさん「ありがとうございました。わたしを変えてくれる人が現われるまでは“正論女子”を貫きます(笑)」

きらら(5/25)

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