「仏さまの頭のブツブツは何!?」

Amida BuddhaMさんは32歳の看護師。
月に1度。必ず独り息子のK君と一緒に「きらら館」に足を運んでくれます。

Mさん「こんにちは。今日も“東京のお母様”に1ヶ月分の愚痴を聞いて貰いたくて“里帰り”しました(笑)」

きらら「K君、いらっしゃい。 運動会、どうだった?」

K君「1等にはなれなかったけど、僕頑張ったよ」

きらら「エライ、エライ。結果よりも頑張ることが大切なのよ。おばちゃんも来るたびにK君が逞しくなっていて嬉しいわ」

Mさん「それが、Kがどうしてもきらら先生に聞きたい事があるって、昨日から言ってるんですよ」

きらら「いいわよ、K君。 でも、おばちゃんに答えられるかな? 何だか緊張するなあ(笑)」

K君「あのね、社会科の授業で、先生から『身の周りのことで分からないことを見つけて、その答を考えてみましょう』っていう宿題を出されたんだけど、僕が分からないことをお父さんもお母さんも『忙しい』『自分で考えなさい』って言うばかりで、真剣に答えてくれないんで…」

きらら「そうなの。 それはお父さん、お母さんがいけないわね」

Mさん「だって、この子ったら、『仏さまの頭には、どうしてたくさんのブツブツがあるの?』だなんて、変なことを聞くんですもの」

K君「変じゃないよね、先生!」

きらら「どんなことでも、みんなが気がつかないことに疑問を持つのは、変じゃないどころか、すごいことよ。K君の考え方が正しいと先生は思うわ」

K君「わ~い」

Mさん「頭のブツブツは、あの時代に流行ったヘアスタイル(パンチパーマ)ですか?(笑)」

きらら「今も、年に2~3回、『きらら館』に来てくれている元大学教授だったお爺ちゃんに聞いた話の受け売りだけど、あのブツブツは頭の骨が盛り上がっていることを表わしているんだって…」

K君「頭の骨?」

きらら「そう。仏さまの頭の中には、普通の人より脳みそが何倍も詰まっていて、その脳みそが頭の骨を押し上げているから、それを分かり易くするために、あんな風にブツブツにしてあるらしいわよ」

K君「ふ~ん。仏さまって凄いなあ(嘆)」

Mさん「なるほど。頭が良いから縋って来る大勢の人たちの悩みにも答えられるんですね」

K君「あんまり勉強しすぎると、僕の頭もブツブツになっちゃうのかな?」

きらら「そうよ。あんな風になるぐらいにK君も勉強しなくっちゃ(笑)」

K君「嫌だ~!(笑)」

Mさん「今日は勉強になりました。これからは子どもの疑問には、正面から向き合うようにしたいと思います」

子どもは宝。無限の可能性を秘めた宝物。――某月某日、「きらら館」が“子どもの疑問相談室”になった日でした。

きらら(10/13)