「きらら館でヴァイオリン・コンサート?」
今年の東京は、まるで「熱帯」です。
台風の後は、また暑さがぶり返しそうです。
呉々もご自愛ください。
クーラー全開でひと息入れていたところへ、「おばちゃん、こんにちわ~!」――入口から黄色い声が聞こえて来ました。
はて、あの弾むような声はRちゃん?
案の定、勢いよく駆け込んできたのはRちゃんです。
名前を決める時にお手伝いした私にとって、Rちゃんは“かわいい外孫”のような存在です。
きらら「あらら、Rちゃん。暑いのにわざわざ来てくれたの?」
Rちゃん「ママが先生の所へ行くと言うので、一緒に随いて来たんだよ」
ママ「お久しぶりです。今日は、11月に出産予定の子どもの名前を決めるのに主人とも相談したのですが、結論が出なくて、それじゃあ、きらら先生に相談してみよう、ということで参りました。よろしくお願いします」
Rちゃん「それは、それはおめでとうございます。予定日はいつ?」
ママ「11月25日です。少し涼しくなってからお伺いしようと思っていたのですが、今度は男の子ということで、気の早い主人が『早く決めたい』というものですから…」
きらら「ご主人らしいわね(笑)。体調は順調なの?」
ママ「ええ、お蔭さまで」
きらら「ともあれ元気な赤ちゃんを産んでね。名前の方は、Rちゃんの時と同じように幾つか候補を出してくれる? その中で良い名前を選ぶようにするから」
Rちゃん「ママの話は長すぎるよ! 今度は私が、おばちゃんとお話しするんだから邪魔しないでよ」
ウズウズしていたRちゃんが話に入ってきました。
きらら「はいはい。随分、大きくなったわね!…幼稚園は楽しい?」
Rちゃん「うん。お友達もいっぱいいるし、楽しいよ」
きらら「それヴァイオリン?」
Rちゃん「うん。ママの用事が終ったら、ヴァイオリン教室へ行くんだよ」
きらら「聞きたいなあ、Rちゃんのヴァイオリン」
♪♪ Rちゃんの独演会が始まりました。♪♪
額に汗を浮かべて一生懸命弾いてくれました。
きらら「(パチパチパチ)とってもお上手だったわ。ありがとうね」
Rちゃん「もうすぐお姉ちゃんになるし、今度来た時は、もっと上手になってるから、また弾いてあげるね」
きらら「は~い。楽しみにしてますね」
子どもの成長は早いもの。ちょっと会わないうちに、会話はすっかり“おとな”です。
道理で歳を取るのも早いはずです(笑)。
きらら(8/11)