「目指せ、パイロット!!」

飛行機先日は、お母様に連れられた可愛いお客様がお見えになりました。

 

Aちゃん「おばちゃん、こんにちは」

 

きらら「こんにちは。ようこそいらっしゃいました」

 

お母様「現在、主人の仕事の都合でアメリカ(ミネソタ州)に在住しているのですが、向こうで『きらら館』のHPを見つけ、日本に帰った時には、是非ともお寄りしようと、ずっと思っていました。明後日には、またアメリカに戻りますので、その前にと、お買い物帰りにお邪魔しました。子ども連れで申し訳ありませんが、娘が『私もきらら先生に会いたい』と、せがむものですから一緒に連れて参りました。どうかよろしくお願いします」

 

きらら「エ~ッ、アメリカですか! それはそれは、ありがとうございます。わざわざアメリカからなんて光栄です」

 

お母様の相談をひとわたり鑑定した後、それまで大人しくしていたA子ちゃんが、「わたしもお願いしていいですか?」と口を開きました。

 

きらら「はい。お待たせしました。A子ちゃんは幾つ?」

 

A子ちゃん「11歳です。もうすぐ12歳よ」

 

きらら「A子ちゃんは、随分と姿勢が良いけど、バレエか何か習ってるの?」

 

A子ちゃん「ピンポーン! 習い始めて5年になるかな?」

 

きらら「偉いなあ。わたしもA子ちゃんぐらいの頃に少しだけ習ったことあるのよ」

 

A子ちゃん「ワーッ!そうなんだ。先生はバレエの大先輩だね。ここでちょっと踊ってみていい?」

 

きらら「エッ、踊ってくれるの? 見たいなあ(拍手)」

 

アン、ドウ、トロワ――背筋をピンと伸ばしたA子ちゃんが、アラベスク、アティチュード、からシュス・スー、ドウミ・プリエと、実に華麗な踊りを見せてくれました。

 

きらら「(拍手)凄い上手だわ。ありがとうね」

 

A子ちゃん「今日はバレエシューズ持って来てないから。今度、日本に帰って来る時はシューズ持って来て、キチンと踊るからね」

 

きらら「楽しみにしています。じゃあ、A子ちゃんは将来、プリマドンナを目指してるんだ」

 

A子ちゃん「ノー!バレエは大好きだから、趣味としては続けるけど、わたしが目指してるのは(飛行機の)パイロットよ」

 

11歳にしてキチンと自分の職業像を描いているのですから感心させられます。

 

きらら「凄いねえ、パイロットだなんて!」

 

お母様「そうなんですよ。女の子なのに、男勝りにパイロットになりたいだなんて、誰に似たのか? ずっと言ってるんです(苦笑)」

 

A子ちゃん「きらら先生、わたしパイロットになれるかな?」

 

きらら「A子ちゃんは、ありきたりのお仕事じゃなく、他人のやらないようなお仕事が向いてるから、パイロットはいい選択だわね。でも、大勢の人の命を運ぶんだから、人の何倍も努力しなきゃね。そうすれば、きっとなれるわよ」

 

A子ちゃん「わ~い。パイロットになれるように一生懸命、勉強します」

 

きらら「これからの時代は、男だからとか、女だからじゃなく、自分が『これだ!』と決めた目標に向かって努力することが大切よ」

 

A子ちゃん「お父さんもお母さんも反対するけど、きらら先生だけはわたしの味方だね。またアメリカからメールするから、これからも相談相手になってね」

 

お母様「まあまあ、先生は忙しいんですよ。もう失礼するわよ」

 

A子ちゃん「ありがとうございました。わたし、頑張るから。それと、わたしのこと『週刊きらら』に載せてね、アメリカへ帰ったら見るから。バイバイ~」

 

きらら(7/7)