「見切り千両!マザコン夫と別れて新しい人生を…」

手紙青森県某市在住の女性・Aさんからこんなお手紙を戴きました。

 

「いつも『渋谷・きらら館』のHPの<週刊きらら>を楽しみに拝見している大ファンです。(略)

 

本来なら直接、お伺いしたいのですが、仕事の都合で上京することが出来ず、失礼ながら身勝手なお手紙を差し上げましたことをお許しください。(略)

 

私の生年月日は昭和○○年○月○日、現在37歳です。現在、小さな雑貨店を経営しています(略)

 

夫(昭和□年□月□日です・41歳)とはお見合い結婚でしたが、その夫が、1年前に突然、「こんな単調な生活には我慢ができない。実家に帰る」と言ってひとり娘(平成△年△月△日生まれ・8歳)を置いたまま家を出て行きました。(略)

 

夫は極度のマザコンで、事ある度に実家に戻り、何日も帰って来ないことはありましたが、それ以外にはこれといった問題もなく、今までは平凡ながら幸せな家庭だと思っていたのに、なぜ夫が家を出て行ったのか。別の女性もいないよう(な感じ)ですし、私には原因が分かりません。(略)

 

夫は(お義母様と出戻りの夫の姉がいる)実家に戻り、隣県の工場に勤めているようですが、収入が十分でないのか、何度かお金の無心をしてきました。その度に言われるままの金額を送金しました。(略)

 

まだ離婚はしていないので、私は夫に何度も「もう一度やり直したい。帰って来て欲しい」と懇願してきましたが、夫は「絶対に戻らない。俺には俺の人生がある。別れたかったら別れてやる」の一点張りで聞く耳を持ちません。(略)

 

わたしはもう一度、昔のような親子3人の生活に戻りたいのですが、東京から嫁いで来た私には身近に相談する相手もいないし、年老いた両親にも言えません。(略)

 

この先、どうすればいいのか。ご教示ください(略)」

 

綺麗な文字で書かれたお手紙の行間からAさんの途方に暮れた表情が浮かんできます。

 

「前略  お手紙拝見しました。

 

結論から言いますね。

 

あなたと娘さんを捨てて出て行って実家で気儘な独り暮らし。そんな旦那さんからこのうえない無責任な仕打ちに遭っても、やり直したいと願うあなたには酷な言い方ですが、『即刻の離婚』をお勧めします。

 

まず、Aさんと旦那さんの相性は、まったくの水と油。――このうえない大凶の組み合わせです。よく9年間も保ったものと思います。

あなたは『平凡ながら幸せな生活だった』と仰っていますが、本当は相当に我慢されていたのではありませんか。

 

また、お姑さんの生年月日が分からないので断定は出来ませんが、あなたとはこれまで何度も衝突していたのではありませんか。

 

仮に、ヨリを戻して、以前のような生活に戻れば、今度はあなたが身体を壊すかもしれません。

 

マザコン気質は幾つになっても治りません。熨斗を付けて実家に送り返すのが賢明です。

あなたはまだ37歳。――善は急げです。1日も早く新しい人生に踏み出すべきだと思います。

 

幸い、あなたと娘さんは親娘の鑑と言っても過言ではないほどにピッタリです。

母は強くあらねばなりません。――親娘で力を合わせてつましく生きるも良し!新たな伴侶を見つけるも亦良し!――人生には『見切り』も必要です。(略)」

 

きらら(6/30)