「自分を信じ、新しい人生を…」

新しい人生Aさん「こんにちは。よろしくお願いします」

笑顔の素敵な綺麗なお嬢さんです。

Aさん「相談内容は何でもいいですか?」

きらら「いいわよ。どうしたの?」

Aさん「実は…」

 

次の言葉がなかなか出て来ません。

きらら「コーヒーがいい? それとも紅茶?」

少しは落ち着いたようです。

 

Aさん「実は、小さい頃からずっと顔にコンプレックスがあり、学生時代も社会人になっても彼氏ができないまま、ずっと悩んできました。そこで貯金したお金で、2ケ月前に、思い切って整形手術を受けました。お蔭様で手術は大成功で、自分としては“新しい顔”に満足しているのですが、今度は仲の良かった会社の同僚たちが、軽蔑したような言葉を投げかけたり、よそよそしい態度をとるようになってしまったのです。毎日、針のムシロに座っているようで、会社も辞めようと思っています。得たモノと失ったモノを比べて、今となっては、どうして整形手術なんか受けたのか、とっても後悔しています。これからどんな気持ちで生きて行けばいいのか。もともと手術に反対だった親にも相談できず、ひとりで悶々としています」

 

きらら「せっかく綺麗になったんだから自分を信じなきゃ!あなた自身が、新しい顔にも別のコンプレックスを持ってウジウジしているから、周りの雑音や嫌味な態度が余計に気になるのよ。意を決して受けた整形でしょ!生まれ変わったつもりで、溌剌とした態度で毎日を過ごさなきゃ損じゃない。今まであなたの悪口を言ってた人に『あんなに綺麗になれるんだったら、わたしも整形してみようかしら』と思わせるくらいに凛として生きなきゃ!わたしだって、もうふた回り若くて、あなたみたいに綺麗になれるんだったら、整形してたかもしれないわよ(笑)」

Aさん「でも、そんな気持ちになれそうもないのですが…」

きらら「そんな弱気じゃだめよ。『新しい顔で新しい人生を』…過去は過去、今日からは新しい人生を切り拓くんだ、という強い気持ちを持たないと、ずっとコンプレックスの堂々巡りよ。それに顔のことばかりに気を回すのではなく、習い事でも、資格試験でも、何でもいいから自分自身の内面に磨きをかける努力もしなきゃ。そうすれば心の持ち方もきっと変わるはずよ」

Aさん「将来は貿易関係で秘書的な仕事に就きたくて現在、中国語の学校へ行っています」

きらら「それはいいわね。その意気よ!…ちょっと待ってね。え~と、秘書とか通訳のお仕事はバッチリ向いてるわね。…今のように顔のことをくよくよして転職をするのは反対だけど、中国語をマスターして、前向きの気持ちで転職するのは大賛成よ」

Aさん「転職の時期はいつごろがいいですか?」

きらら「今年の9月か、来年なら3月がいいわね」

Aさんの目に少しばかり輝きが戻って来ました。

きらら「あなたはとっても芯が強い聡明な方です。だから、9月までは強い気持ちを持つための“修業期間”として頑張ってみるべきよ。嫌なこと、困難なことに直面する度に挫けてちゃ、同じことの繰り返しよ。何事にも自信を持たなきゃ!」

Aさん「はい。分かりました。何だか勇気が湧いてきたような…。もうひとついいですか。わたし、結婚できますか?」

きらら「大丈夫。4年後には大きな結婚☆が回って来ますよ。それまではお仕事に全力投球よ、頑張ってね!」

きらら(6/16)