「就活生へのアドバイス」

就職活動「こんにちは。予約なしですけど観てもらえますか?」

「はい、どうぞ」

R子さんが「きらら館」に初めて見えたのは昨年の夏でした。
聞けば名門大学の4年生で就活中とか。

R子さん「あのう、希望する会社に全部落っこっちゃって。何社かは面接まで行ったのですが、それも駄目で。もうどうしていいか分からないんです」

きらら「ちょっと待ってね。今、観てみるから」

R子さん「同級生の中には内定をもらっている人もいるのに、私だけダメなんです」

きらら「今までどんな会社にエントリーしてきたの?」

R子さん「田舎の両親が安定した会社が良いと勧めるので、とりあえず銀行や保険会社に願書を出して来ました」

きらら「う~ん。ご両親のアドバイスも大切だけど、就職するのはあなたよ。いくら業種が堅くても、あなた自身が楽しく生き生きとお仕事できなければつまらないし、長続きしないと思うけど」

R子さん「でも…」

きらら「自分の気持ちを大切にしないで、ただ安定だけを求めて会社を選ぶのはどうかしら?…それに『とりあえず』なんていう気持ちでは、受ける会社に失礼だし、質問に対しても面接官の心を打つ答えが出ないと思うわよ。占いでは、あなたの内面の性格はすごく活発な人なの。だから現場でバリバリ活動できる業界、たとえば旅行関係なんかピッタリなんだけど、そっち方面は嫌なの?」

R子さん「国内はもちろん、外国にも何回も行ったし、旅行は大好きです。学生時代のクラブ活動も観光クラブでした」

きらら「いつまでも失敗にこだわるより、心機一転、自分が情熱を燃やすことができる会社にアタックしてこその就活よ。ご両親の希望はともかく、面接で自信を持って受け答えできる業種に変えてみてはどうかしら?…私のおススメは、さっきも言ったけど旅行関係。旅行代理店なんかうってつけよ」

R子さん「はい。内心では旅行業界は行きたかった業種ですし、先生の話を聞いていて、誰にも負けない答ができるような気がしてきました。親不孝だけど(笑)早速、旅行代理店にトライしてみます」

きらら「そうよ。親というのは、子どもが生き生きとお勤めしてこそ嬉しいもの。そんな親不孝はご両親も大歓迎のはずよ。さっき入ってきた自信のないような顔だと、私が面接官でも×だわね(笑)。絶対、大丈夫だから。さあ、自信を持って頑張って!」

数週間後。
喜色満面のR子さんが、転がるように「きらら館」に飛び込んで来ました。

R子さん「ありがとうございました。先生の占い通り、J社から内定がもらえました~。両親も大喜びです~。いつか、先生に私がプランした旅行をプレゼントしますね」

たかが占い、されど占い。…鑑定師冥利の瞬間です。

きらら(4/21)