「縁は異なもの 乙なもの」
「ン?…最初はイメージと合わないような気もしましたが、『♪希望を捨てるな 生きてる限り どこからだって 出直せる♪』の歌詞を聞いて、いつもやさしく背中を押してくれる、きらら先生らしい曲だなあと納得しました」(東京)
「なんと、きらら先生のお気に入り曲が、2年前に亡くなった父が大好きだった『終着駅は始発駅』だったなんて、とっても嬉しく思いました」(京都)
先週の「週刊きらら」には、いつにも増して多くの方から感想を戴きました。本当にありがとうございました。
閑話休題。
先日のことです。もう、そろそろお終いにしようと、帰り仕度を始めた時に、ぐずり気味の赤ちゃんを抱いた女性が「きらら館」に飛び込んできました。
何事?と思いきや…?
「すみません。この子にお乳を飲ませたいので、少し場所を貸して戴けませんか?」
ホッ!…そんなことならお安い御用です。
「どうぞ。もう終わりだから、遠慮しないでいいわよ。こっちの椅子に座って、ゆっくり飲ませてあげれば」
「ありがとうございます」
赤ちゃんは、目を細めて美味しそうにオッパイを飲んでいます。
「何ヶ月になるの?」
「今日で丁度、5ヶ月です」
邪気のない赤ちゃんの顔には、ついつい微笑みが浮かんできます。
「でも、どうして8階まで上がってきたの?」(「きらら館」は8階です)
「『きらら館』って、何となく安心というか、優しそうな名前でしたから、思い切って8階まで上がって来てしまいました。すみません。…あら、あら。お腹いっぱいになって、おしっこまでしてしまって。ごめんなさい」
今度はおむつ替えです。「きらら館」は、すっかり託児所の雰囲気です。
おっぱいを飲んで、おむつも替えて…ご満悦の赤ちゃんは寝息を立て始めました。
「初めての子供なので勝手が分からなくて、育児がこんなにも大変なことだなんて…」
「大丈夫よ、自信を持たなきゃ。自分が母親になって、初めてあなたも親の苦労を知るし、強くなれるのよ」
「大変お世話になりました。初対面のうえ、いきなり飛び込んできた私に、こんなにも親切にして貰って。ありがとうございました」
「いえいえ、困った時はお互い様ですよ。これも何かのご縁。渋谷に来ることがあったら、また8階まで上がってきてね。駅まで一緒に帰りましょうか」
「はい。今度、主人も一諸にお邪魔しますから、3人の運勢を占って下さい」
「遠慮なくお越しください(笑)」
きらら(9/23)