「Eちゃん、金賞受賞おめでとう」

piano concours桜花満開。東京はすっかり春になりました。皆さんの地方は如何でしょうか。

先日、その桜便りに誘われるように現在、フランス在住のS子さんから嬉しいお便りが届きました。

S子さんとは、私がまだ独立前に、ある方の紹介で鑑定にお見えになって以来、その後渡仏するまでの間、時にお客様、時に年齢の離れた(?)姉代わりとして、そして時に友人として、折に触れて相談を受けてきました。

そのお便りにはこうありました。

「早いものできらら先生と知り合って、はや11年が経ちました。今では私も堂々2児のお母さん。毎日、幸せな生活を送っています。(略)

こちらで産まれた時に名前を付けて戴いた上の娘(9歳)が、先日開催されたピアノコンクールで2年連続の金賞を戴きました。(略)

今でもしっかり覚えていますが、きらら先生は『この子は、芸術分野、それも音楽の道に進めばきっと大成するわよ。でもあなたが無理強いしてはダメ。本人を音楽と接する環境に置けば、自然とそっちの方向に自分の足で進んで行くから、それまであなたがあれこれ言っちゃダメよ』と自信たっぷりに言われました。とはいえ、産まれて間もない赤ちゃんのこと、いくら信頼する先生の言葉でも、正直なところ半信半疑でした。(略)

こちらに来て数年後、本人が突然、ピアノを弾きたいと言い出して、その後はもう呆れるほどにピアノに熱中。今では、自慢じゃなく、当地では将来有望なピアニストとしてちょっとした人気者になっています。(略)

将来、ピアニストの道を歩むのか、それとも他の方面に進むのか。もちろん本人次第ですが、あの時のきらら先生の言葉がなければ、ピアノを弾きたいと言い出した娘の声に応えられたかどうか。占いの不思議さにびっくりするとともに、感謝しています。(略)

コンクールの演奏を録音したCDを同封しましたので是非、聞いてください(略)」

うわーっ、私がお名前を付けさせて戴いたあの赤ちゃん(Eちゃん)がピアノコンクール、しかも外国のピアノコンクールで金賞を受賞ですって!!――すごいなあ(喜)――おめでとう、おめでとう。

でも、付けたお名前は覚えているのですが、偉そうに?「音楽の道に進めば大成する」なんて言ったことまでは、う~ん、プロとして恥ずかしいけど覚えてません(苦笑)。

でも、私の記憶力のことはともかく、子どもの人生にとって大切なことは、本人が持って生まれた才能をいちはやく見つけ、それを不断の努力で開花させることです。
その才能を見つけるのは、本人自身のこともあれば、両親をはじめとする周囲の人たちの指導や助言に依ることが多いと思いますが、Eちゃんの場合は、母親であるS子さんとのご縁で、ささやかながら不肖・きららが一助を担うことになった次第です。

♪♪♪~~~♪♪♪―――今は午前1時。私はEちゃんの演奏を聴きながら、鑑定師冥利に尽きる至福の時を味わっています。

きらら(3/24)