「次代のヒーローは誰?」

先月27日、「2011年・プロ野球ドラフト会議」が開かれました。希望の球団に指名されて喜色満面の選手…、反対に意に添わない指名に顔を曇らせる選手…。――悲喜こもごも、今年もいつもながらの光景が繰り広げられました。

さて、今回のドラフト会議で大きな注目を集めたのが、“大学3羽ガラス”と謳われた藤岡貴裕(東洋大)、菅野智之(東海大)、野村祐輔(明治大)の各投手で、それぞれ指名順位1位で、ロッテ、日本ハム、広島が交渉権を獲得しました。

果たして、この3人の“ビッグ・ルーキー”は、期待通りに“次代のヒーロー”の座を掴むことができるのでしょうか。

まずは藤岡貴裕選手(1989・7/17)から。
「やるべきことは必ずやる」…派手さはありませんが、自分のペースで、まじめ一本、じっくりと仕事をする“ザ・野球職人”。自分の力を過信、天狗にならぬ限り、抱いた大望にたがわぬ活躍が期待できそうです。野球は団体競技です。今以上に周りの人に配慮する謙虚さを持てば「10勝」は確実!?…新人王の有力候補です。

次に菅野智之選手(1989・10/11)。
エネルギッシュで、それでいて思慮深く、何より華がある!!…スター選手になる要素は十分ですが、考えすぎて優柔不断な一面も。意中の巨人に抽選で外れてしまい、野球浪人の噂も囁かれているようですが、来年は勝負師にとって大吉の年回り。モタモタしていると折角の幸運が逃げてしまうかもしれません。「人生到るところに青山あり」ですよ。

最後に野村祐輔選手(1989・6/24)。
自分にも厳しく他人にも厳しい完璧主義者で、実力、行動力は抜群。新人らしからぬ熟練の投球術で好打者をキリキリ舞いさせる姿が浮かんできます。短所は責任感が強すぎて、深刻に考えすぎる点と意に反するとヤケクソになりやすいこと。肩の力を抜いて「じっと我慢の大五郎」に徹すれば、広島カープを代表する息の長いピッチャーになれそうです。

きらら

Comments are closed.